「ハッピーホルモン」という言葉を耳にする機会も多いですが、何のことかご存知ですか? 「最近、イライラするなぁ」、「なんだか落ち込みやすいかも」という方は、ハッピーホルモンと呼ばれる物質「セロトニン」が不足しているかもしれませんよ。あなたの気分を大きく左右する幸せホルモンの正体について、勉強しておきましょう。
セロトニンとは?
セロトニンとは神経伝達物質のひとつで、私たちの美容や健康にとても重要なもの。精神を落ち着かせ、やる気をアップして、前向きな気持ちに導いてくれる働きがあります。セロトニンが分泌されることでポジティブな気分になり、幸福を感じられることから、別名「ハッピーホルモン」「幸せホルモン」といわれているんですよ。神経伝達物質というと脳でつくられるイメージですが、実はセロトニンの95%は腸でつくられているのだとか。私たちのハッピーな気持ちと腸にそんなに大きな関係があるだなんて、ちょっと驚きですよね。
女性にとって、セロトニンはすごく大事!
セロトニンが不足すると、精神的に不安定になってイライラしたり、ストレスがたまりやすくなったりと、気持ちに余裕がなくなってしまいます。気分がさえない、落ち込むといった症状のほか、暴飲暴食まで引き起こすこともあります。慢性的なセロトニン不足によって、メンタル的な不調だけでなく、太りやすい体質になることもあるのです。
一方で、セロトニンがバランスよく作られていると、感情を上手にコントロールでき、精神が安定します。そして、よく眠れるようになったり、食べすぎを防ぐことができたりします。このように、女性がいつもスリムで美しくあるためには、セロトニンは欠かせない存在なんです。
セロトニンを増やしたい!方法は?
毎日を楽しく過ごすためにも、セロトニンを増やしたいもの。いろいろな方法があるので、取り入れやすいものから試してみてくださいね。
善玉菌を増やしてキレイな腸に!
セロトニンがつくられる腸を、まずはキレイにしましょう。体内のセロトニンのほとんどが腸でつくられるため、腸内環境が乱れるとセロトニンの分泌が低下してしまうんです。腸をキレイにするためには、乳酸菌を摂取して、腸内の善玉菌を増やしていきましょう。食物繊維、オリゴ糖なども同時に摂取すると、より効率よく善玉菌が増やせますよ。
トリプトファンとビタミンB6を含む食品をとる
食事で幸せホルモンを増やす方法もあります。セロトニンを体内で作るには、原料である必須アミノ酸「トリプトファン」と「ビタミンB6」などが必要です。この2つの成分が含まれるマグロ、カツオ、しょうが、にんにくなどを積極的にとりましょう。
朝日を浴びながら気持ちよくウォーキング!
ウォーキングやジョギングなど、適度な運動をすることも大切です。一定のリズムで気持ちよく行うと、セロトニンが分泌されやすくなるとのこと。タイミングは早朝がベストです。日光浴にはセロトニンを活性化させるパワーがあるといわれているので、少し早起きをして朝日を浴びながらウォーキングすると、生活リズム改善にもセトロニンを増やすのにも効果的ですよ。
映画や音楽を楽しみながらゆったりと過ごす
おもいっきり泣いたり、心地よい音楽を聴いたりするのも良いと言われます。泣くことでセロトニンの分泌が活発になり、ストレスも洗い流してくれるのだとか。もし何を聴けばいいかわからない方はは、モーツァルトをがおすすめです。モーツァルトの音楽には、リラックスと促すとされている「f分の1のゆらぎ」があると言われており、リラックスした時の脳波・α波が出やすくなるそうです。心地よい音楽が気持ちを穏やかにし、幸せホルモンを分泌するという仕組みですね。週に1度は、名作や名曲に酔いしれながら、ゆったりとした日を過ごしてはいかがでしょう?
ハッピーホルモンで輝く笑顔を!
セロトニンが増えると、心にも体にもいいことが盛りだくさん! 気持ちが安定して幸せを感じるようになると、やせ脳になるといわれています。食事をおいしく食べるゆとりが生まれ、暴飲暴食も防ぐことができ、ダイエットにもつながります。睡眠の質も改善するので、美肌効果も! セロトニンの力で、ハッピーな毎日を手に入れましょう。
ポイント
セロトニンが増えると、心が穏やかになり、毎日ニコニコして過ごせるようになります。美肌やダイエットにもいいですよ! 食事、運動、朝日を浴びるなど、できることから毎日の生活に取り入れて、ハッピーホルモンで幸せを呼び込みましょう!