“美”とは寝ている間に作られているというのはご存知でしょうか?
どんなにお肌のケアを頑張っても、カラダの資本である睡眠の時間や質が不足していては、思うような効果が出ないかもしれません。今回は睡眠の大切さを確認するとともに、どのようにして理想の睡眠パターンを作り上げていくべきか、ポイントをみてみましょう。
あなたの弱点はズバリ何?
「ちゃんと8時間寝ているのに、ぐっすりと眠れないみたいで朝起きても疲れがとれない」「寝つきが悪くて、ベッドの中でいろいろと考えちゃうから、ストレスになってしまう」「目的もなくインターネットを見てしまって、ついつい毎日夜更かし気味」など、人によって睡眠に関する悩みというものがありますよね。
実は良質な睡眠には、日常生活の内容が大きく関わってきます。あなたの毎日の生活習慣が、良質な睡眠をさまたげる原因になっているのかもしれません。以下にあげる「快眠」を妨げる要因をチェックし、まずは、改善すべきところを見つけましょう。
- テレビやパソコン、スマートフォンを見ている時間が長い
- 休日はついつい夜更かししがち
- 季節を問わず冷え性
- 昼寝や通勤途中のうたた寝のせいで、夜なかなか眠くならない
- カフェインの入ったドリンクを多く飲む
いかがでしょうか? 思い当たる点があれば、まずはその改善からはじめてみましょう!
体内時計の仕組みを知ろう
“体内時計”という言葉をご存知の人も多いと思います。体内時計は日光を浴びることで毎日リセットされ、体と心のリズムを刻むのに大切な役割を果たしています。そのため、体内時計が狂ってしまいそれが慢性化すると、いざ「寝よう」と思うときに眠ることができなくなってしまうのです。
では、体内時計を正常に保つには、どうしたらよいのでしょうか? 体内時計にとって大切なのは“光”。まずは朝起きたらなるべくすぐに、太陽の光を浴びることがポイントです。カラダに「朝」を教えてあげましょう。
太陽の光といえば、「日光を浴びないと気分が落ち込み気味になる、疲れやすくなってしまう」という人も、いるのではないでしょうか。これは、太陽の光を浴びることによって作られる「セロトニン」というホルモンが関係しています。セロトニンには、脳を落ち着かせてくれる作用があるため、太陽の光が不足して十分な量が作られなくなると、イライラやうつのような症状を起こす場合があります。太陽の光は、心身ともに健康でいるために、生活に欠かせない要素だと言えるでしょう。
また、夜の眠りに関していうと、メラトニンという眠りを促すホルモンが大切です。実は、太陽の光で作られるセロトニンがメラトニンの元になります。つまり、理想の睡眠を得るためには、日中に太陽の光をしっかり浴びることが、大きな役割を果たしているのです。
しっかり太陽の光をあびて、セロトニン、メラトニンを正しく分泌していくことも、体内時計を正しく保つことにつながるのです。
理想の睡眠を得る“理想の1日の過ごし方”とは?
体内時計をしっかりとリセットしたら、あとは良質で理想的な睡眠を得るために、毎日の過ごし方にちょっとした工夫をしてみましょう。
まずは朝。もし時間に余裕があるのならば、朝の散歩を日課に取り入れるのもおすすめです。外気や光に当たることで気分のリフレッシュにもなります。そうすることで、体内時計のリセットに役立つ“朝ごはん”も、よりおいしく食べることができます。日焼けが気になる人の場合、通勤・通学中はなるべく日に当たらないようにしているかもしれません。しかし、体内時計にとって、これは逆効果。朝の早い時間は紫外線もそれほど高くないため、電車やバスの車内では窓際に座るようにして太陽のパワーを感じましょう。
日中で気にしたいのは、飲み物。冷たいものを飲みすぎたり、カフェインを多く摂ったりして体温を下げてしまうのは禁物です。夜遅くに冷たいビールやジュースを飲むのも、控えたほうが良さそうですね。日中疲れを感じたら、ほんの少しだけ目をつぶって、休憩をとることも大切です。ほんの数分だけ目を閉じる、タイマーを15分セットして横になるなど、あくまでも短時間で抑えましょう。長時間昼寝をすると、体内時計が狂う原因となるため、やめておきましょう。
夜は、就寝時間に向けて部屋の照明の明るさを落としていくことで、メラトニンの分泌を増やすように意識をしましょう。
まとめ
「ほっておいても自然に眠くなるでしょ」と、睡眠の大切さを少し甘くみていたな……という方もいるのではないでしょうか? 良質の睡眠から「美」を作り出すためには、規則正しい生活や理想的な生活習慣をしっかりと意識することが大切です。まずは、自分の睡眠状況についてしっかりと見直しを行い、改善ポイントを把握するところから始めてみましょう。
ポイント
美しさを作るためは良質な睡眠をしっかり確保しましょう。まずは太陽の光を浴びるところから意識してみては?
要約文: “美”を作るためには、良質な睡眠が欠かせません。「寝つきが悪い」「ぐっすり眠れない」そんな悩みを持っているあなた。じつは体内時計が狂っていたり、生活習慣に問題を抱えていたりしないでしょうか? まずは自分の問題点を発見してみましょう。