遅延型アレルギーの入門編を読んで「最近気になっていた不調は、遅延型アレルギーが原因なのかな?」と感じた人はいないでしょうか。今回はそんなあなたのために、アレルギーの種類の解説や、診断と治療法について、さらに詳しく紹介します。
遅延型アレルギーにはどんな症状があるの?
入門編でも触れましたが、遅延型アレルギーに気づかない原因としてもっとも多いのが、「症状の発生はアレルゲン摂取直後ではなく、ほとんどのケースで数時間から数日後に起こるから」です。そんな遅延型アレルギーの症状として挙げられるのは
- 疲れやすい、イライラしやすいなど精神的なもの
- 冷え性やむくみ、頭痛などの体調の変化
- 肌荒れやアトピー性皮膚炎といった皮膚への影響
- 胃や腸などの消化器官のトラブルによる便秘や肥満、むくみなど
- 筋肉痛や関節痛など、体に痛みの発生
などがあります。もちろんこうした症状の要因はさまざまですが、慢性的に悩まされている人は、遅延型アレルギーの可能性を疑ってみる必要があるでしょう。
遅延型アレルギーの診断方法は?
「上記の症状のなかに気になっている症状がある」「ある特定の食べ物を食べた数日後に、具合が悪くなることや、消化不良を起こすことがある」そんな人は、ぜひ機会をみて医師に相談しましょう。
- 毎日同じ食材をとっている
- 偏食気味だ
- 卵や乳製品の摂取量が多い
といった傾向がある人は、遅延型アレルギーの可能性がより高くなります。きちんと検査を受け、診断をしてもらいましょう。そうすれば「なんとなく不調」といった状態が遅延型アレルギーかどうかわかり、対策をねることも可能になります。
遅延型アレルギーの診断は通常、問診・血液検査の2種類。食物IgG検査と呼ばれる血液検査は、ほんの少しの血液を採取するだけで、一度に96種類の食物に対するアレルギーを調べることができます。さまざまな食材と自分の体の相性を知ることができ、とても興味深い内容となっています。
遅延型アレルギーにならないためには?治療法は?
遅延型アレルギーの診断は、アレルゲンを発見して終了ではありません。検査の結果をもとに、アレルゲンの除去や、食生活全体の改善を含めた治療を行います。
「アレルゲンの除去」と言われると、大好きだったあの食材がもう食べられない……と落ち込んでしまう人もいるでしょう。しかし、実は遅延型アレルギーの場合は通常のアレルギーと違い、一定期間除去を行うだけで症状が改善されることもあります。改善後は自分の体調と相談し、食べすぎに注意すれば、またその食材を楽しめるようになるケースも多いそうです。
また、遅延型アレルギーにならないように、日ごろから注意できるポイントもおさえておきましょう。
- ダイエット目的や偏食で、同じものばかり毎日食べない
- バランスよい食生活を普段から心がける
- 腸内環境を整える
これらに注意しておきましょう。胃腸の消化能力が落ちている人は、乳酸菌サプリメントで能力の回復を図ることで、遅延型アレルギーを起こしにくい体づくりができます。こうした食生活の改善を普段から心がけるだけで、体調やお肌のコンディションが良くなるという声もあるため、ぜひ実践していきたいですね。
まとめ
遅延型アレルギーは放置してしまうと、体内で常に問題を抱えている状態になり、健康状態の悪化につながります。気になる症状がある人、特定の食べ物を摂取したあとに不調になる人は、遅延型アレルギーではないか、診察を受けてみましょう。バランスよい食生活を日ごろから心がけるよいきっかけにもなります。
ポイント
放置しておくと健康状態を悪化させてしまう遅延型アレルギー。症状や診断方法、治療法など役に立つ知識をしっかり身につけ、元気な体づくりを目指しましょう。